K1472’s blog

理学療法士をしています!ボバース概念を主に治療コンセプトに取り入れ、日々の勉強の事を書いていきたいと思います。

環境適応とは

題名にある環境適応という参考書、読まれた事はありますか?

 

僕は、やっと読み切る事が出来たと同時に、片麻痺状態に陥った身体状態の理解をもっと深めていく必要があると感じました。

 

読まれていない方は是非読んで見てください。ADL活動を元に治療展開していく作業的な動作が多いですが、PTもそこは踏み込んで行く必要が十分に有ると思います。

 

 

ここで、抜粋。

 

「脳のどの部位に損傷を受けても、元来その領域が関与する機能が障害されるだけでなく、損傷部位との伝達が損なわれるので、脳全体が影響を受ける。そのため、発作を起こした患者は、身体の両側にかなりの障害を受け、これら身体の障害は脳の全体的機能に多大な影響を拡大する。運動機能も両側で障害され、バランスや協調性は正常なものと違ってくる」

 

 

 

うーーーん。確かに。その一言に尽きます。限局的に機能を知っていても臨床に使う事は難しい。相互的作用を理解し、身体に及ぼす影響を一番に考えて行く必要があるという事ですね。何より、生まれてから何年、何十年と構築して来たCNSが一瞬にして壊れてしまう訳ですから、基礎無くして治療に入れる訳がない。ここは持論です。

 

 

環境適応―中枢神経系障害への治療的アプローチ(第2版)

環境適応―中枢神経系障害への治療的アプローチ(第2版)

 

 

CVAの方に対して治療展開されるセラピストの皆様、読まれた事が無い方は是非読んで見てください。(ボバース色が強いけど)。