K1472’s blog

理学療法士をしています!ボバース概念を主に治療コンセプトに取り入れ、日々の勉強の事を書いていきたいと思います。

予測的姿勢制御・先行随伴性姿勢調節

明けましておめでとうございます。

 

 

 

元旦から絶賛連勤中でございます。。やっぱり、回復期病棟はそこが売りですからね。。

 

 

 

まあそんな事はよくて、患者様が待ってくださっているので頑張りますよ!

 

今日は題名にもある予測的姿勢制御・先行随伴性姿勢調節について書こうかなーと思います。

 

 

 

まず、二つほど言い方がありますが、基本的にはどちらも同じニュアンスで捉えて頂いて大丈夫です。あ、でも違った部分もあるな。準備的か、運動開始時に先回りして働くか。この事はまた後で。予測的姿勢制御の方が、何だかすっと頭に残りやすい。随伴性姿勢調節は何か難しいなーって思います。聞こえが良いのは随伴性姿勢調節かな!かっこいいし!

 

 

 

まず初めに、人は座っている時も立っている時も、微妙な感覚ですが少しだけ左右前後に揺れています。重心動揺計に乗った事がある人は分かると思います。あの、点で常に揺れてるやつね。

 

 

 

何が重要かと言うと、これがボバースコンセプトの中で重要な姿勢コントロールに超絡みついている事。腹内側系のシステムとは切っても切れない関係と言う事だね。

 

 

 

姿勢制御システムの理解が既にある人は問題ないと思うけど、、、そうは問屋が降ろしてくれない。何においてもバランスバランスと臨床でよく耳にするけど根幹は姿勢制御システムがあってこそだからね。姿勢制御システムについては、また今度まとめます。

 

 

 

今回、題名に書いている姿勢調節機構は二つに分けられており、

 

 

 

準備的先行性姿勢調整機能(pAPA)

 

随伴性先行性姿勢調整機能(aAPA)

 

に分けられます。

 

何のこっちゃねん。

 

その気持ちわかるわかる。僕も最初そうでした。

 

 

 

 

これがどうして重要かと言うと、脳卒中後遺症患者様は解剖生理学的に考えたら分かるかと思うんだけどコアコントロールが弱化してしまうんだよね。筋サイズ・発射頻度の観点からね。ここだけじゃ無いけどね。ここが弱化してしまうと体幹を正中位で保つ事が難しくなって、ゆくゆくは脊柱アライメントが崩れてしまうよね。そうして、腹直筋とかのアウターも伴って弱化していき円背を呈してしまう・・・・事になりかねない。

 

 

 

 

 

だから、脳卒中のセラピーに携わる時は、コアコントロールの改善を図っていく必要があると言う訳だね。

 

おっと、話がズレた。強制的に戻す。

 

 

 

 

準備的先行性姿勢調整機能(pAPA)

 

これは、運動を開始する前に予測的に姿勢や重心位置を調整する機能。簡単に言うと、運動の準備のために安定や構えを用意する事。

 

 

随伴性先行性姿勢調整機能(aAPA)

 

これは、運動が開始されるとその変化の状況に応じ先回りして姿勢や重心位置を調節する。この機能は運動に随伴して誘導するため随伴的と頭につく。

 

イメージとしては、静的な状態→pAPA.動的な状態→aAPA

 

ここで大事な事は、予測的に何かの機構が働くと言う事は、その体験を既にしていると言う事。だから、予測出来るんだよね。ヒトの脳で予測というキーワードで超重要な事は?

 

そうです。フィードフォワードです。

 

今までこの言葉から目を背けてた人、逃げないで!!

 

この題名に上げているAPA`sの複雑な神経機構は何となくのイメージで良い。姿勢制御をしっかり学ぶとそれが答えだから。でも、フィードフォワードだけきちんと理解している方が良いと思うよ。

 

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これは、高草木薫先生の超有名な姿勢制御システムの画像。

どこでAPA`sが働いて、その中でフィードフォワードがどのように関与しているかは、勉強してみてね。

 

全部は書かないよ。眠たいから。